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将棋本のおすすめ(初心者向け)は小学生も大人もこれ一択!その理由も

将棋
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将棋のルールはなんとなく知っている。そして、これから将棋を始めてみたい!という初心者向けの記事です。

 

「まず強くなるために何の本を読んで勉強したらいいのだろう」という疑問にお答えしています。初心者にとって絶対におすすめの本、それは1手詰めです。

強くなるためにまずおすすめは「1手詰めの本で、解けない問題を無くすること」の一択です。小学生ぜひおすすめ、もちろん初心者の大人もです。

その理由を以下説明していきます。

歩海(ふみ)
歩海(ふみ)

えー、もっと難しい本がいいよう。

舞桂(まいか)
舞桂(まいか)

もし「どの駒を動かしたらいいかわからない」のなら1手詰は必須です。

私も「みるみる強くなる 将棋序盤の指し方入門」はものすごくおすすめです。私も持っています。

だけど、それを抑えてでも「1手詰」はどうしてもやって欲しい、という思いがあります。

 

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将棋本のおすすめ(初心者)は「1手詰め」

私も将棋本はそれなりに持っています。

第1図はうちの本棚です。7年くらい将棋に染まっていると自然と棋書(将棋の本)が増えていきます。

第1図.うちの本棚(下段に1手詰めの本があります)

たくさん本がある中で、初心者にまず1手詰めを勧める理由をちょっと辛口に書きます。ご了承ください。

 

理由1:初心者は戦法書(定跡本)は難しくて挫折しやすい

将棋の本って大きく分けるとこんな感じ。

  • 戦法書(定跡本)
  • 詰めろ・必至問題
  • 次の一手問題
  • 詰将棋
  • 棋士先生のコラム、エッセイ、など

「大好きなプロ棋士が出した本を読んで強くなりたい!」

「オレは△△戦法を極めてやりたい!」

とてもやる気に満ち溢れていて、いいことだと思います。私も最初は矢倉戦法を極めてやろうと思っていました。

でも初心者が戦法書を熟読することはまず無理です。(←実体験に基づいての言です)

買った棋書の半分以上が、最後まで読まずに棚に置いてあります。

なぜかというと、、

  • 棋譜並べても本と同じ途中図にならんし(初心者は符号を並べ間違える)
  • そもそも専門用語わからんし(詰めろって何!?)
  • なぜここでこの手を指すのかわからんし

結局よくわからなくなってやーめた、と私はなりました。

『コラム』はしっかり読みました、とても面白かった。

もちろん戦法書が悪いのではありません。

私の感覚では戦法書は高校の数学。その本を読みこなすために小・中学校の内容を理解しておく必要があると思っています。一番最初が先程言った「1手詰」。段階的に取り組むのが一番スムーズだと思います。

 

このように書いても「それでもオレは戦法書をマスターするんだ!」という人は、結構多いです。

結局、本を買ってみて、出来なくて、やっぱり挫折する。

一応断っておきますが「挫折した、難しすぎる、だから将棋やんない」となって欲しくないから、まず1手詰めからやろうよ~、伝えています。

初心者を見下しているわけではなく、私が失敗したことを繰り返してほしくない、という強い思いです。

 

理由2:将棋で「どうなったら勝ちになるのか」が初心者でもわかる

私はフリースクールで週1回ほど子供と将棋を指しています。

ここ最近のハンデは、私の飛車、角、左金、左銀落ち。そして、子供は飛車、角を持ち駒。(第2図)

第2図.子供とのハンデ戦(手前側が私)

さらに先手が子供。(普通は駒を落とした方を上手〔うわて〕と呼び、上手が先手です)

子供は初手いきなり「2八飛車打!」(第3図)としてきて、こちらは大ピンチです。だって玉が八段目に逃げられないし、桂馬は確実に取られるもの。。

第3図.「2八飛車打」の大ピンチの図

ところが、それでも私が勝ってしまいます。(ヒントを出して対局の半分は子供に勝ってもらってます)

なぜか?

その子供は詰みの形をほとんど知らないからです。私の王様が負けの状態になっていても(即詰み状態であっても)そこから詰ますことが出来ないのです。

なので、ハンデの将棋の前後に1手詰めの問題を出すようにしています。

例えば第4図。

第4図.詰将棋の問題

子供は「☗5八飛車」と飛車を移動しました。

子供「王手!」

私「それだと飛車が王様で取られちゃうよね?」

子供「ああ、そうか」

私「金を使ったら?」

子供「金が王様に取られちゃう」

私「でも飛車で取り返せるよ」

子供「あーそうか!」

第4図の正解は「☗5二金打」の1手詰です。級位者、有段者なら考えなくてもわかる1手詰めでも、初心者にとっては難問です。

私も初心者の頃はそうだったと思います。

上の赤文字はものすごく大事。「自分ができるから相手もできるはずだ」で教えると、たいていケンカになり、教わる側は続けたくなくなってしまいます。

教える側は、相手が何がわからないかを1つ1つ正確に理解して、それを丁寧に教えていってほしいです。

「こんなこともわからんのかー!」

はそもそも教えていません。要注意です。

 

「将棋ってどうやったら勝てるのかわからない」

これはよく聞きます。

将棋を知っている人は、

  1. 相手の玉の逃げ場がなくなったら勝ち
  2. 相手玉を詰ましたら勝ち
  3. 王手をかけてそれを回避できなくなったら勝ち

言葉で説明するかもしれませんが、相手は多分わかりません。

そういうときは、1手詰の本を一緒に見ながら、駒を動かしながら、具体的に考えていきましょう。

その方が理解しやすいと思います。

将棋はどうやったら勝ちになるか、またその勝ちパターンをたくさん知るために、1手詰めはとても大事です。

 

理由3:問題が解けた喜びが味わえる(勝ち負けよりも大きいかも)

私は学童で働いています。

子供と遊ぶ機会がたくさんありますが、トランプでも、UNOでも、ドッジボールでも、鬼ごっこでも、とにかく勝ちへの執念がものすごいです。

たまにかわいいイカサマが発生して(UNOなんて最初からプラ2、プラ4そろっている人ざらにあります・・)

「ずるしたー!」

「してないー!」

「ずるだめでしょー!」

こんな場面が日常茶飯事です。

それだけ勝つと嬉しい、負けると悔しいです。

 

将棋も同じ。

勝つと嬉しい。

負けるとちょ~悔しい。

でも将棋初心者は、どうしてもたくさん負けます。

私も将棋ウォーズの通算成績が勝ち越しになったのは2~1級くらいに上がってからでした。

負け続けるとやる気が無くなります。

「もうやだ、つまんなーい」

言葉に出すか出さないかの違いで、大人も子供も同じです。

でも、それだとちょっともったいない。

もっと先へ行くと、将棋の奥深さを知ることができるからです。よく言われるのは「将棋の面白さを知るのは”初段”から」だそうです。

 

1手詰めは、将棋の面白さを一番簡単に身近に感じられます。

「この詰将棋、絶対に詰まない!」

詰将棋あるあるです。

一生懸命考えたが詰まない。出版社に文句の1つでも言ってやろう!と思って次のページをみると、

「あっー!(詰んだ)」

こんな経験はないでしょうか?

 

初心者は駒の動かし方は知っているけど・・と言いますが、それは駒単体の動きを知っているということです。

でも2つ以上の駒が連携した場合の動かし方は、残念ながら全くと言っていいほどわかっていません。

例えば第5図。詰将棋を頑張って作りました。

第5図.詰将棋の問題

「☗2二角打」を考えた人は多いのではないでしょうか?(私はよくやりました)

でもそれだと、「☖2三玉」と逃げられてしまい、詰みません。

正解は「☗1一角打」。

玉方は2二に合駒をしても無効なので、「☖2三玉」と逃げますが、「☗2二角成」と玉の逃げ場を塞いで詰みです。

 

1手詰めをたくさん解くと、2つ以上の駒が連携した場合の(効率の良い)駒の動かし方がわかります。

それで、私は「将棋ってすごいなー」と感動しました。

そういう将棋のすばらしい面を知って、対局で負け越しても続けてみようというモチベーションに繋がったのだと思います。

 

羽生善治先生は「将棋の棋譜は、2人で作る芸術作品である」と言われたのを本で読んだことがあります。

NHK杯の感想戦で、負けた側が

「いやーひどい悪手を指してしまいました」

と発言するのを聞いたことがあります。

もちろん悔しい思いもありますが、「せっかくの棋譜を悪くしてしまった」の相手への敬意が含まれているように感じました。

なので、勝ち負けにこだわるのも大事ですが、将棋自体の凄さ・奥深さの発見も続けていく上でとても大切なことだと思っています。

 

将棋本のおすすめ(初心者・小学生も、大人も)のまとめ

この記事では、将棋始めたての初心者におすすめの本は「1手詰め」の本である、ということを説明しました。

理由は、

  • 戦法書等の棋書は難しくて挫折しやすい
  • どうなったら勝ちになるのかがわかる
  • 問題が解けた喜びが味わえる

です。

せっかく縁に触れて「将棋始めてみたいな」という人があるのなら、その人に合った勉強法を勧めたいです。

野球初心者に剛速を球投げる人がいたら、それは「ひどい人」。

将棋初心者を対局でいきなりボコボコにしてしまう人はどんな人か、推して知って下さい。

 

・将棋を教える際に気をつけたらいいこと、の記事はこちら

【小学生向け】将棋初心者への教え方九箇条 ~『子どもの心』から~
1.頭ごなしに叱り飛ばさない、2.子供との約束は必ず守る、3.子供の将棋に興味を持つ、4.子供に服従を強制しない 5.兄弟やよその子と比較しない、6.子供の努力や頑張りを褒める、7.自分の勝ち負けばかり考えない、8.大人(夫婦)でも仲良くする、9.「自分だったらこんな教え方されたくない」ような教え方はしない
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