今は小学校でも英語の授業があります。日本人にとって、外国語で一番有名なのはたぶん英語。
ポルトガル語は今まで習ったことがありませんでした。そのポルトガル語を話すブラジルの方と交流する機会がありました。そのときの体験談を紹介します。
- ブラジルの公用語はポルトガル語ですが、なぜブラジル語ではなくポルトガル語なのか?
- ポルトガル語が話せない私がとったコミュニケーションの方法とは?
全く話せなくても、いろいろやったらある程度会話ができました。
最後は仲良くなって、一緒に記念写真撮りましたよ!
ポルトガル語を話す国とブラジルの歴史
ポルトガル語は、9 か国で公用語として話されています。公用語というのは「公に用いられている言語」です。
日本は日本語、アメリカは英語という具合です。
ポルトガルが公用語の国は、
- ポルトガル
- ブラジル
- アンゴラ
- カーボベルデ
- ギニアビサウ
- サントメ・プリンシペ
- 赤道ギニア
- モザンビーク
- 東ティモール
の9カ国です。
この中でとても面積が大きく有名な国はブラジルです。リオのカーニバルなどは聞いたことがありますね。
なぜブラジルは「ブラジル語」ではなくて「ポルトガル語」なのでしょうか?それについてブラジルの歴史を振り返るとわかります。
↓ブラジルはここ!南アメリカの東の方です。大西洋に面していますね。
大航海時代(西暦1500年くらい。日本では戦国時代だね)の前はブラジルのあたりは先住民が住んでいました。
南アメリカはインカ帝国などの文明が栄えていました。
ところが1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見したことをきっかけに、南アメリカ(ブラジル)も植民地の脅威にさらされました。
ポルトガル人がブラジルの地を発見し、ブラジルはポルトガルの植民地となってしまったのです。このときに原住民にポルトガル語を教え広めたようです。
1822年のブラジル独立戦争で、ブラジルはポルトガルから独立しました。
使用していたポルトガル語はそのまま残り、現在に至るようです。
また余談ですが、日本とブラジルのつながりはとても深いです。
太平洋戦争の前から、日本からブラジルへ渡って森を切り開き、畑を作り、定住した日本人がたくさんいました。開墾するのはとても大変だったみたい。家庭菜園で腰が痛い、というレベルとは桁違いです。でも、日本人のまじめな人柄が受け入れられたみたいです。
ブラジルで定住していた日本人の子供(2世)がまた日本へ戻ってきたり、今なら3世、4世の世代ですから、様々な交流があります。
ポルトガル語でブラジルの方と話した内容
最初に英語で話そうとしました。
英語はそんなに話せる方ではないですが、あいさつ程度は出来るので
「Hello!(ハロー:こんにちは!)」と言ってみると、
ジェスチャーで、(英語ダメダメ~)という返答が返ってきました。
片言でも英語なら通じるだろうと、軽く考えていたのであせりました。
日本に来ているブラジル人なら多少の日本語の挨拶は出来るでしょうが、それでは面白くありません。
だったらポルトガル語で話してやろうじゃないの!
最初にスマホのアップルストアでポルトガル語翻訳のアプリをダウンロードしました。ポチッとな。
ところが、
- ダウンロードに時間がかかる
- アプリの使い方がよくわからなかった
で、断念。
別のとても原始的な方法をとりました。この方法が一番早かったです。
iphoneのインターネットブラウザ(safari)を開いて、「はじめまして ポルトガル語」と検索しました。
そうすると「ポルトガル語で『はじめまして』の言い方」のような記事がいくつか出てくるので、上から3つくらい見るとだいたいビンゴ。
ポルトガル語:Muito prazer
読み方:ムイント プラゼール
意味:はじめまして
カタカナでポルトガル語の発音が出てくるのですぐ話せる。カタカナをなんとなく外国語っぽくいうだけで大丈夫!出来ます。
実際に通じました。
次にブラジルから日本まで来るのに何時間かかりましたか?を聞いてみました。
「なんじかん ポルトガル語」
を検索すると、こういうのが出ます。
カタカナが書いてない!
ポルトガル語:quantas horas
意味:何時間
だいたいローマ字読みだとこうかな?
「クォンタス ホラス?」
さすがにこれは通じませんでした。
そこで上のスマホの画面を見せました。
その後にジェスチャーでジャパン(ジャポネス?)アンド、ブラジールと言ったら、わかってくれました。
ところが数字をポルトガル語で言っても私が理解できないと思ったのか、ブラジルの方がスマホで翻訳しようとしてみたがうまくいきません。
首を横に結ってあきらめようとしていましたが、またそこで考えました。
(こういうときって時間勝負だから、無言の時間が続くと会話が終わってしまう…)
何やったかというと、電卓の画面をスマホで開いて渡しました。数字は世界共通だから。
そしたら、「23」と入力してくれた。
飛行機で23時間!地球の裏側って本当に遠いんですね。
「遠い所よく来られましたね」なんて言葉翻訳して言うのもめんどくさいから、そんな風に心で思って笑顔で握手求めたら、相手も快く笑顔で握手してくれました。
それだけで十分通じました。
最後に相手の方からスマホで写真撮ろうよと動作で示してくれたので、一緒に写真を撮りました。
とてもいい経験が出来ました。
恥ずかしがって何もしなければ何にも変わらないから、こういう時は「突撃となりの晩御飯」でトライしていきましょう。
ブラジルの方からチョコレートをもらいました。海外のお菓子は甘すぎるイメージがありますが、ウェハースのようでとても美味しかったです。
コーヒーもとても有名ですね。
ポルトガル語を話す国は?ブラジルの方と交流体験のまとめ
この記事では、
- ポルトガル語を話す国とブラジルの歴史
- ポルトガル語でブラジルの方と話した内容
について紹介しました。
英語も、テストの細かい文法などで◯になったり✕になったりしますが、ジェスチャーと単語がわかれば大まかなことは伝わります。
やはり気持ちが一番大事だということがわかりました。
「ブラジルから来られているのだから、その日が終わったら、もしかしたら一生会うことはないかもしれない」
そう思ったら多少の恥をかいても大した事ないでしょ。
片付けの時に、「オブリガード(ポルトガル語の『ありがとう』)」と言ったら、「ドウイタシマシテ」と返してくれた。
嬉しいですよね、こういうのって。
一期一会なのかもしれませんが、ぜひ楽しい旅を、と思う一日でした。
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