将棋を趣味にしてみたいけど、始めようかな?と迷っている大人に向けての記事です。
大人が将棋を趣味として始めるメリット・デメリットについて解説していきます。
私は2017年ごろから趣味として続けていますが、メリットは
- 自己責任
- 礼儀
- 再発見
- 友達が増える
の4つ
デメリットは
- 負けると悔しい
- 強くなろうとしたら結構大変
です。もちろん私はデメリットよりもメリットが上回っているので続けています。
最後にどんなことから始めたらよいか、についても記載しました。
よかったら参考にしてください。
2023年の流行語大賞に『観る将』が出てきたね。
指しても指さなくても楽しめればOKです!
大人が将棋を趣味にするメリット
大人から将棋を始める人、結構います。
私も藤井聡太八冠がデビューしたころに「やってみようかな?」と思ったのがきっかけです。
2023年にようやく初段になれましたが、その過程で私が感じた将棋を趣味にするメリットを4つ紹介します。
勝ちも負けも自己責任
将棋の勝敗は完全自己責任です。悪い意味だけでなく、いい意味でも自己責任なのでメリットとしています。
将棋は、最初の駒の配置も、駒の動きもあらかじめ全てわかっています。
対して、トランプなどは見えない部分が存在するので、「運が良かった、悪かった」という考えがついてきます。
そうすると、「負けたのは、運が悪かった(だから仕方がない)」という思考も出来るのですが、将棋の場合はそうはいきません。
そういう意味で将棋の勝敗は完全自己責任です。
「負けても言い訳出来ませんよ」というマイナスの意味にも捉えられますが、「勝ったら自分が良い手を指したからだよ」と自信をもって言うことも出来ます。やった分だけ、頑張った分だけ強くなります。
アマチュアなら年齢もほとんど関係ありません。私は30代から始め、6~7年かかりましたが、『81dojo』『将棋ウォーズ』というオンライン将棋では初段になれました。
振り駒は確かに運の要素があります。でもアマチュアの初心者、級位者では先手・後手の違いはほぼ無いと言っていいので気にしなくて大丈夫です。
※振り駒の関連記事はこちら
なぜ「勝ちも負けも自己責任」を1番に挙げたかというと、大人は理不尽なことがとても多いからです。
- あれだけ頑張ったのに・・
- 私の成果なのに・・
- なぜあの人が・・
「・・」はご想像にお任せしますが、いろいろありますよね。
将棋は人のせいにならないので、ある意味安心して取り組めます。
礼儀がより身につく
道場や将棋カフェなどに行くと、子供もたくさんいます。強い子供にはもちろん負けます。でも盤を挟んだら、大人も子供も男も女も関係ありません。
対局時、礼儀の基本は
- 始めるときは「よろしくお願いします」
- 負けたら「負けました」(「勝ちました」は特に言わなくていいです)
- 対局、感想戦が終わったら「有難うございました」
です。
将棋会館でお子さんと指すと、感心することがあります。子供の方が負けるとちゃんと「負けました」と言えることです。泣いたり、盤をぐちゃぐちゃってする子供はまだ見たことがないです。
子供が勝つと、私は「負けました」と言いますが、感想戦はちょっと得意そうです。
「飛車の動きはよかったけど、銀はこっちがよかったかもね~」
わたしは「むむむ・・」と思いますが(笑)、ちゃんと話を聞いて、どのあたりを改善したらよいか教えてもらいます。子供でも先生です。
上司に頭を下げるのは慣れていても、老若男女対等に接する経験はなかなか出来ないのではないでしょうか?
えっへん!
相手への敬意を忘れちゃダメよー。
新鮮な気持ちの再発見
学生の頃は、きちんと答えが用意された問題を解いて、先生に提出すればそれでOKでした。大人になると、正解が分からない問題によくぶつかります。
将棋では、自分が指したい手を指すのが正解!でいいと思います。(AIの最善手は初心者・級位者にはあまり意味がありません)
年上年下など忖度(そんたく)する必要はもちろんありません。子供だって、好き放題攻めてきます。こちらも自分の指したい手を思う存分指しましょう。指せば指すほど新たな発見があります。
また、将棋の終盤、玉を詰ませる段階では正解手があります。その正解を見つけるためには、日ごろ詰将棋を解いておくといいのですが、
- 詰将棋を解いて、詰み筋を覚える
- 詰将棋を解いて、一日何問正解する
子供の頃やっていたような算数ドリルに取り組むようなイメージです。できない問題が出来るようになったとき、小さな達成感を味わえます。出来ると気持ちも前向きになります。
私は詰将棋の影響が一番大きかったです。「詰まないと思っていた問題が詰んだ」「こんな詰み筋があるとは!」そんな発見が楽しかったし、やる気が持続しました。
いろいろな考え方を持っている人がいるのでしょうが、私は「初心者は一手詰めの本は必須」だと思っています。↓
私は最初3手詰めから入りましたが、けっこう大変でした。
友達が増える
リアルなイベントや、将棋カフェ、道場に行くと友達が増えます。
「あれ?あの人また会った?」
将棋指すと指し終わった後に会話しますからね。推しの棋士で盛り上がることもあります。
将棋は勝敗がくっきりつく世界なので、負けず嫌いな人もいるし、こだわりの強い人もいます。でも根っこはとてもいい人ばかりです。
もちろんナンパ目的は絶対ダメですよ。下の写真はCOBINさんでのマナーですが、他でも当然守ってほしい内容です。
なぜって?それは自分で考えてね。
将棋のデメリット
次はデメリットです。デメリットを2つ紹介します。
負けるととても悔しい
将棋は負けるととても悔しいです。
「負ける、悔しい」でGoogleさんに聞くと将棋のことを聞いたつもりはないのに将棋が出てくるくらい、負けると悔しいようです。
- 対面の将棋で負ける→悔しい
- オンライン対局で負ける→悔しい
- ぴよ将棋で負ける→やっぱり悔しい
負けるとキレる子もいます。『台パン』という単語がありまして(お台場のパン屋さんじゃないですよ)、ゲームで負けると机をバン!と叩くしぐさをそう呼ぶようです。
大人は負けても「いや~、ダメでしたね~」と一応は言いますが、顔や態度に出さないだけ。心の中は同じです。お子様方、察して下さい。。悔しい気持ちがスーパーボールのように飛び回っています。
(君、今日は勝ちを譲ってあげよう)
私も悔しい人間のひとりなので、悔しさはどこから来るのか分析もしています。
強くなろうとしたら楽な道ではない
初段を目標にする人が多いですが、強くなるのは結構大変です。
一般の人で数年、私は81dojoで初段になるのに6年、将棋ウォーズで7年かかりました。将棋会館だと4~5級くらいです。
頑張りすぎて、趣味なのになんでこんなに辛いんだろうと思ったこともあります。。
負け続けるし、いろんな手筋覚えなきゃいけないし…。
でも今は上達が遅くても楽しく継続することをモットーに将棋に取り組んでいます。
将棋は苦行じゃないんです!趣味ですよ趣味!
わしは初段になるまでこの山をおりんぞい
あー、はいはい。いってらっしゃい
おやつ食べてからにしよーっと。
・将棋が難しい理由についてはこちらに記載しました
大人になってから始める簡単な方法
おすすめはもちろん自分の興味のあるもの!です。大人になると環境も趣味に使える時間もひとそれぞれ全然違います。
社会人である私の場合は
- NHK杯やABEMAでの将棋の観戦(録画して時間のある時に観る)
- 入門書をまず買ってみる→(『みるみる強くなる 将棋入門』おすすめです)
- 易しい(優しい)ソフトとの対局→(ぴよ将棋おすすめ)
- 将棋イベントの参加
あたりから入りました。また忙しいときは移動時間、待ち時間で詰将棋を解く、将棋連盟の中継アプリを見たりしています。
↓ABEMAは月額税込み960円で、様々な棋戦を見ることが可能です。山口恵理子先生の将棋初級講座もあります。
『みるみる』シリーズはおすすめ。序盤と終盤の2冊本があります。
イベントはツイッターで将棋友達が出来ると勝手に流れてきたり、将棋連盟のサイトから検索したりしています。
コロナ前ですが、東京・将棋会館で行われたチャリティーイベントに参加したのはとても印象に残っています。
相振り飛車の本を購入したら、中村修先生がいらっしゃって「本が売れたぞ!」と言われ、ちょっとだけ会話できました。
やってみて、楽しいって感じるものから始めましょう!
大人が始める将棋のメリットのまとめ
この記事では大人が将棋を趣味とするメリット、デメリットについて書きました。
【メリット】
- 自己責任
- 礼儀
- 再発見
- 友達が増える
【デメリット】
- 負けると悔しい
- 強くなろうとしたら結構大変
です。もしやってみようかな?と思ったらどんどん行動していきましょ。合わなければいつでも戻れますしね。
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