将棋の対局の記録を「棋譜(きふ)」といいます。棋譜は「kif形式」のファイルでパソコンに保管することができます。
この記事では、ShogiGUIを使っての棋譜ファイルの作り方や棋譜ファイルの中身、最後に成長が実感できるおすすめの使い方を紹介していきます。
作り方はとても簡単ですので、ぜひトライしてみてください。
全く同じ棋譜ってまずないから、自分だけの宝物ね。
宝物…。いいね。
棋譜(kif)ファイルの作り方
棋譜を作成するソフトは複数存在し、ソフト内で駒を動かしてファイルを保存することで、kif形式のファイルが出来上がります。
これらはGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)ソフトウェアと呼ばれていて、代表的なソフト名を下記に示します。
- Kifu for Windows
- 将棋所
- ShogiGUI
いずれも無料でパソコンにダウンロード、インストールして使用できますが、ここでは「ShogiGUI」を使った棋譜ファイルの作成方法を紹介します。
「ShogiGUI」のダウンロード、インストール方法はこちらをご覧ください。
作成方法ですが、手持ちの棋譜を見ながら、ソフト上で駒を動かして最後に保存するという手順です。
- ShogiGUIを立ち上げる
- 棋譜参考にしてShogiGUI上の駒を動かす
- 終わったら、【ファイル】→【名前を付けて保存】で保管する
そうすると、第1図のように、フォルダの中に「サンプル.kif」というファイルが出来上がります。(「サンプル」は自分でつけた名前)
第1図
「.kif」は拡張子と言われていて、ファイルの種類を表すものです。もし、「.kif」が表示されないという方は、次の方法を試してみてください。
【Windows10の場合】
フォルダの上部にあるタブの【表示】→【「ファイル名拡張子」にチェックを入れる】(第2図)
第2図
【Windows11の場合】
フォルダの上部にあるタブの【表示】→【表示】→【「ファイル名拡張子」を押す】(第3図)
第3図
便利だ…。
どんなに便利でも、使い方の上手い下手は人次第よ。
棋譜(kif)ファイルの中身は?
作成した棋譜ファイルですが、専用ソフトがなくてもWindows標準アプリのメモ帳で中身を見ることが出来ます。
開いてみましょう。
【棋譜ファイルを右クリック】→【プログラムから開く】→【メモ帳】を選択、です。(第4図)
第4図
このファイルは、ShogiGUIで一手一手入力して保管したものです。手合割と指し手が記録されていますね。消費時間は計測していないので0と表示されています。
棋譜ファイルを1から作成する機会は多くないかもしれませんので、「将棋ウォーズ棋譜検索」からコピーした自分の棋譜を開いてみます。
たくさんの情報が入っています。(第5図)
第5図
「kifファイル」に入っている情報は、
- 日付
- 棋戦(将棋ウォーズ)
- 持ち時間
- 戦型
- 囲い
- 手筋
- 対局者ユーザー名
- 指し手
- 消費時間
等です。棋譜解析も実行して保存すれば、解析情報も保管することが出来ます。
ちなみに、右クリックしてメモ帳で開けるファイルを「アスキーファイル」、開くと文字化けしてしまうファイルを「バイナリファイル」と言います。
バイナリファイルの中身を見たい場合は、専用のアプリケーションが必要です。
上の対局、後手が舞桂ねえちゃんだけど「おおごまぜんしょうしつ」しているよ。
触れるな!
棋譜(kif)ファイルの使い方
棋譜ファイルの使い方ですが、対局した結果を将棋ソフトで検討して自分の弱点を知ったり、強くなるために活用するのが一般的だと思います。
それについてはこちらの記事を参考にしてください。
もう一つ、自分の棋譜のおすすめの使い方があります。
それは「棋譜を時々保管しておいて、たまに見る」ことです。
成長が実感できます。
私のパソコンの中にある最古?の棋譜は2017年5月のものでしたが「えっ、これ私指したっけ!」と絶句。
なぜかというと・・・
- 「☗5五角」の飛車金両取りを見落としている(第6図)
- 右四間飛車で桂馬を先に跳んで飛車の縦のラインを止めている
- 一手詰めを見落としている
などなど、突っ込みどころ満載だからです。
第6図.こちらから角交換すれば両取りをかけることが出来た
それだけ頑張ってきた証拠だと言うことも出来ますね。
1年後、2年後の私も、今の棋譜に突っ込みを入れられるくらい、しっかり勉強をしたいと思います。
将棋ウォーズでは、無課金の場合は直近30日の棋譜が閲覧可能です。
あ!舞桂ねえちゃんの最古の棋譜!
あ!歩海の3才でおもらしした写真!
だめ~~!
棋譜ファイルの作り方のまとめ
この記事では、
- 棋譜(kif)ファイルの作り方
- 棋譜ファイルの中身
- 棋譜ファイルの成長が実感できる使い方
を紹介しました。
昔と比べたら今は技術が進歩して将棋ソフトの登場もあり、将棋の勉強方法も多岐にわたっています。
でも共通しているのは、自分が努力するかしないかですから、勝っても負けても一喜一憂せず頑張っていけるといいですね。
・将棋×数学の記事も書いています
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