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将棋の棋譜の読み方のコツ2つ!観る将も観戦がより楽しめるようになる方法

将棋
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将棋を観戦する上で、切っても切り離せないものが棋譜きふです。

棋譜は将棋の棋士にとっては財産であり、いい棋譜を残すことが棋士にとっても一つの名誉でもあります。

私も将棋ウォーズなどで激戦を制したとか、相手に手も足も出させなかったなど、思い出に残るものは保存しています。よく会心譜かいしんふと言われます。

舞桂(まいか)
舞桂(まいか)

「会心の一撃!」と「棋譜」をくっつけた言葉です。

この記事では棋譜の読み方のコツを2つ紹介します。

最低限2つ知っておけばだいたいの棋譜は読めるようになりますので、よかったら御覧ください。

歩海(ふみ)
歩海(ふみ)

細かい棋譜の読み方は抜いてます。

いっぺんにあれもこれもじゃ疲れちゃうので、一番良く出てくる2つの紹介です。

 

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将棋の棋譜の読み方の前の予備知識

最初に予備知識です。

テレビやパソコンの画面に写っている盤面の映像はこんな感じです。(図1)これは最近指した将棋の棋譜と家にある駒と盤を使っています。

将棋盤は古いですが、脚付きで中古で安く購入できました。

図1.盤面の例

予備知識は次の3つです。

  1. 先手は☗(黒または塗りつぶし)、後手は☖(白)
  2. 先手と後手の陣地・持ち駒
  3. 盤の横は1,2,3の数字、縦は一、二、三の漢数字。これでマスの位置を表す

これらを反映させると図2のようになります。

図2.盤面の例(2)

基本的にテレビやパソコンに写っている盤面であれば、手前側(下側)は先手、奥側(上側)は後手です。

先手の持駒は右側に配置、後手の持駒は画面でいうと左側に配置されます。

ここまででも

  • 4二の地点に後手の飛車がいますね
  • 先手の王様3八にいますね

ということ等がわかります。ここまでが予備知識です。

 

少し話がそれますが、図1ではプロではまずやらないことをしています。(もちろん指し手ではありません)それは何でしょう?という問題です。

プロだと図3のようになります。もちろん駒の配置は一緒です。

図3.図2.盤面の例(3)

間違い探しみたいですが、わかりましたか?

 

正解は、持ち駒の置き方です。

プロだと(NHK杯などを見ればわかりますが)図3のように持ち駒をきれいに並べます。図1は駒が乱雑に置かれています。

具体的には

  • 歩とそれ以外の駒(飛車、金、銀など)を分けて
  • 歩は下の方に、それ以外の駒は上の方に

きれいに分けて並べています。中継などで見てぜひ確かめてみてください。

舞桂(まいか)
舞桂(まいか)

「駒を大切に扱う」ということも強くなる秘訣かもしれませんね。

 

将棋の棋譜の読み方のコツ1つ目『角道を開けるのは☗7六歩』

棋譜の読み方のコツまず1つ目は『角道を開けるのは☗7六歩』です。

7六歩はそれぞれ『よこ・たて・コマ!』と覚えてもいいかもしれません。

将棋の駒の初期配置を図4に示します。

図4.初期配置

ここから、先手が角道を開けるために「6六にいる歩」を一つ前進させます。(図5)

図5.☗7六歩

そうすると歩が「6六」から「7六」へ移動するので、7六歩(ななろくふ)という表記になります。

先手だから、☗7六歩です。

次に後手が☖8四歩(はちよんふ)と突いたとします。(図6)この場合も読み方は同じです。

図6.☖8四歩

 

もし、縦と横どっちだったかな?とわからなくなったら『角道を開けるのは☗7六歩』を思い出しましょう。

角道を開けたときに動かした歩の位置は右から7つ目、上から6つ目だな~とわかるからです。

 

将棋の棋譜の読み方のコツ2つ目『同歩』

次によく出てくるのは同歩どうふです。(同銀でも同金でもいいのですが)

『同歩』になる条件は、

  • 直前に相手が動かした駒を
  • 自分が取ったとき(自分の持ち駒になる)

です。『同歩』ですから、

  • 相手の駒を取る自分の駒は「歩」
  • 相手の駒はなんでもいい

銀で取ったら『同銀どうぎん』。金で取ったら『同金どうきん』。桂馬で取ったら『同桂どうけい』。香車で取ったら『同香どうきょう』。飛車で取ったら『同飛どうひ』。角で取ったら『同角どうかく』です。

 

直前に相手が動かしていない駒を取ったときは、『同〇(〇は駒の種類)』ではなく、『☗7五角』など単に行き先を書きます。

 

☖8六歩、☗同歩、☖同飛を表現するとこうなります。

まずは「☖8六歩」(図7)。

図7.☖8六歩

次に「☗同歩」(図8)。

図8.☖8六歩→☗同歩

図8で、直前に動かした歩を取るから「☗同歩」と表現します。

基本的に取れる駒は取ってしまいましょう。この場合「☗同歩」をしないで別の手を指すと、次に後手は「☖8七歩成」と「と金」を作られてしまいますので大変なことになります。

そして「☗同飛」(図9)。

図9.☖8六歩→☗同歩→☖同飛

図9で、飛車でさらに取り返して歩と歩の交換になりました。

ここまでが『同〇(〇は駒の種類)』の説明です。

 

棋譜の読み方として、金や銀が2つ以上密集していたりして、どちらの駒が動いたかわからない場合があります。

そのようなときは同銀右どうぎんみぎなどと表現しますが、頻繁には出てこないので、とりあえず上記2つ覚えておけば大丈夫です。

歩海(ふみ)
歩海(ふみ)

完璧にやらなくても全然OK!

 

くどいと思われる人もいるかも知れませんが、私は最初、駒を取って取られての感覚が全然わかりませんでした。そのあたりを思い出しながら一手一手書いています。ご了承ください。

 

将棋の棋譜の読み方のコツのまとめ

この記事では、将棋の棋譜の読み方のコツを2つ紹介しました。

  • 角道を開けるときは『☗7六歩!』
  • 相手が動かした駒を取ったら『同〇!(〇は駒の種類)』

です。

強い人になると『☗7六歩』と聞くだけで「これはあの戦法とあの戦法に限られるな。指しているプロ棋士があの人なら、この戦法になりそうだな」とか、先のことがいろいろと推測できます。

確かに将棋を指せるようになるといろいろ世界が広がってくるのですが、プロ野球のヤクルトファンである私の友人が、趣味が高じて草野球を始める、ことはたぶん無いと思います。

なので観る将が指す将になるべき、というのはちょっとおかしな話かもしれません。まあ9人集める必要もなく、手軽に始められるという点では将棋の方が敷居は低いのかもしれませんが…。

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